アフリカのシロサイはこれから闇となってしまう、

陽が落ち切る前の斜陽の中を独歩する姿。

 

インドサイはこちらに背を向けて

遠ざかる姿で作りました。

ともに遠ざかり、視界から消えゆくイメージです。

 

次には陽の光の下を力強く突進する姿を描きたい。

 

稲垣ヒロ子 氏

 

おそらくサイを題材とした展示は

日本で初かもしれません。

アートを通して“サイ”という不思議で

魅力的な生命体について

改めて見つめ直し、

また彼らの厳しい現状について

知って頂けたら幸いです。

1アーティストとして、このサイ展に参加し、

皆様へ何かしらのメッセージを

送らせて頂くことを

大変嬉しく思っています。

 

皆様のご来場、心よりお待ちしております。

 

中村晃 氏



ケニアには25回、

シロサイにもクロサイにも会いました。

アジアではスマトラやボルネオで

出会ったサイが忘れられません。

ケニアではメルー国立公園で

ケニア最後のシロサイに会いましたが

翌年アラブのお金持ちに

6頭すべて殺されてしまいました。

今ケニアにいるシロサイは

南アからの移入種ですが、

悲劇の起きないような環境ができないと

ゾウもキリンもシマウマもライオンも

みんないなくなってしまいます

人の意識が一番大切だと思います。

貧富の格差も最悪です。

21世紀、

絶滅の世紀にしないようにしないと!!!

 

ヒサクニヒコ 

 

 

  子供のころからいきものが大好きで中学生、高校生のころには京都大学類人猿研究センターの活動に関しては大いに魅力を感じていた。

建築の設計においても常に自然環境とのかかわりあい方を考えて設計してきた。

2005年の愛知万博の会場デザインで提案したグローバルループは自然環境を大きく改変しないでバリアフリーで会場を一周できる空中回廊である。これは人類といきものたちが共存できる地球環境をシンボライズしたものであった。

 

ここ20年間は建築設計の傍らいきものたちの描くことを続けている。最近では絵画制作の比率が大きくなっている。

毎年の個展のテーマは絶滅危惧種への応援歌「いきものガンバレ」である。

今後100年のスケールで考えると哺乳類のほとんどが絶滅危惧種になる。彼らを絶滅に追いやる原因のほとんどが人類の自然環境破壊によるものである。

今までに数多くのいきものを絶滅させてきた人類がさらに密猟という愚かな手段でサイやゾウまでを地球上から抹殺しようとしている。

彼らが抹殺された地球上にはやがて人類も姿を消すことになることをサイ展で訴えたい。

 

原田鎮郎 

 


 

 

野に棲むものは、

黙って変化を受け入れるしかないのか・・

 

昔からその地に生きるものたちが

生き難くなっている状況を

私たちはどのような目を

持ち見ているのか・・

 

描いた作品が

何かを考える

切っ掛けになれたら

こんなに嬉しいことはありません。

 

 

岡田宗徳氏

この魅力的な存在をめぐる環境がいつの日か、

人類が犯した多くの愚行と迷妄の果てに迎えた

取り返しのつかない

悲惨な結末のひとつとしてではなく、

 

過ちを経ても土俵際で踏み止まり

理性と良識の片鱗を示すことのできた

おはなしのひとつとして

 

記録されるのを願っております。

 

 

彦坂ゆね氏

 

 

 

動物のアートを通じて

少しでも動物たちに関心を

持って頂ければと思います!

 

アートがわからないという方も、

かわいい!かっこいい!という

素直な気持ちで楽しめたら幸いです。

 

 

佐藤周作氏